2023年4月13日
オルタナティブ
今、自然資本投資が注目される理由
現在の市場の混乱と、低炭素経済への移行に対する世界的な取組みは、従来の資産クラスだけでは解決できない、投資ポートフォリオ上の課題を浮き彫りにしています。
近年のCOVID-19の流行とウクライナ戦争は、サプライチェーンに大きな混乱が生じ、市場のボラティリティ、そしてかつないほどの高いインフレ率、積極的な金融政策に影響を与えています。株式や債券などの伝統的な資産クラスは、インフレによるボラティリティの影響を大きく受け、それぞれ前年比15%減、10%減となりました1。 同じ期間に、森林投資のトータル・リターン・インデックスは12%、農地のトータル・リターン・インデックスは10%上昇し、投資価値を維持するための分散投資ポートフォリオの重要性が浮き彫りになりました。こうしたポートフォリオ・レベルのメリットに加えて、自然資本投資は、気候変動対策に対して定量化できるメリットを生み出し、グローバルなサステナブル目標にプラスに貢献する可能性があります。
ここでは、自然資本投資、特に森林と農地について、その財務的・環境的な利点を検証し、今日の機関投資家のポートフォリオのニーズを満たす理想的な資産であることをご説明します。
主なトピック
- 自然資本投資による財務パフォーマンスの向上と持続可能性のあるポートフォリオの必要性
- 経済混迷の中でも守れる可能性を秘めた自然資本投資の特性
- 自然資本投資の長期的な見通しを支える世界的なトレンドと市場のファンダメンタルズ
- 自然資本は、高まる気候変動や自然に配慮したソリューションへのニーズにどう貢献するか
- 機関投資家にとっての意義
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